Webマーケティング
地方でWEB広告(リスティング広告)を実施したら笑いが止まら...
READ MORE
ハタフルのマーケティング担当の北風です。前回の投稿からだいぶ時間が経過してしまいましたが、
「私がもし○○業界のWeb担当者になったら…」
という設定で、Web集客について考えるシリーズ 第2弾をお送りしたいと思います。
今回の対象は「飲食業界(飲食店)」です。
飲食業界にWebマーケティングって必要なの? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は飲食業界こそWebマーケティングの力の見せどころ!
特に地方の飲食店では大きな力を発揮します。
※今回の対策内容にGoogleマイビジネスの活用が含まれていますが、弊社ではGoogleのガイドラインに沿った施策のみを推奨しております。
今話題の悪質なMEO対策ではございませんので、安心してご覧ください。
飲食店にWeb集客をおすすめする理由は、3つあります。
例えば、福島県内で芝桜が有名な村・平田村で「平田村 ランチ」と検索した場合の一覧をご覧ください。
いかがでしょうか? 注目していただきたいのはレビュー数。1位で16件、3位でも10件しかありません。
しかも6位になるとレビュー数は1件のみ! 一人の意見でランキングが大きく左右されてしまうのです。
※ちなみに、地方に多いのは「地名 ランチ」で検索したときにランキング上位のジャンルが軒並み「ラーメン」になる傾向があり、ラーメン以外の選択肢がほとんどないということもあります。
1と似たようなケースですが、地元の方には「名店」といわれる飲食店に限って情報の登録・発信をしていないので、検索しても出てこないというケースがあります。
他社が実施しているというのを知って、各種Webサービスの登録は済ませたものの、登録だけで、内容が全く更新されていない! 最新の情報が2年前という場合も。これでは意味がありません。
実は今回、Web集客を考えてみたというだけでなく、ある飲食店にご協力いただき実践してみましたので、事例を踏まえてご紹介します。
私たちが活動する郡山の駅前で、ワインをリーズナブルに提供してくれる「ワインスタンド ルナデン」というワインバーがあります。
ワインスタンド ルナデンでのワインの価格は、都心では1杯1,500円以上する上質なワインも、ソムリエでもあるオーナーの意向により、都心の半分以下(600~800円)の場合が大半。
まさに隠れた名店!
こういった名店も、情報の登録がきちんとされておらず「郡山 ワインバー」などで検索しても出てこないという状況にありました。
そこで、ワインスタンド ルナデンさんにご協力いただき、実際に1ヶ月半「Googleマイビジネス」の対策を実施させていただきました。
なにより「無料」で対策できるというところがGoogleマイビジネスのすごいところ。
では、実際なにをどう対策したのか、7つの対策を、出し惜しみせずにご紹介します!
「Googleマイビジネスってなに?」という方は、以下の記事を参考にしてください。
地方の会社こそチャンス!Web集客・お問い合わせにも繋がるGoogleマイビジネス活用のすすめ
以下で詳しくご説明します。
NAPとは、Name(名前)、Address(所在地)、Phone(電話番号)の頭文字を取った総称です。
Googleマップ上に表示されている会社名、住所、電話番号と、自社サイトのそれらが一致していると、Googleから特定のキーワードに関して関連性が高いと評価されます。
ワインスタンド ルナデンは自社サイトを保有していなかったため、今回は Instagramやランキングサイトなど、各種サイトのNAPを統一しました。
店舗名・会社名の統一
(例)「ワインスタンドルナデン」と「ワインスタンド・ルナデン 」
この場合「・」の有無が異なるため、「・」を抜いて統一しました。
住所表記の統一
(例)「郡山市駅前1丁目7-3」と「郡山市駅前1-7の3」
これは「丁目」の記載や、ハイフン(「-」)と「の」の表記が違っています。
Googleマイビジネスでは、カテゴリという部分をオーナー側が登録することが可能です。
ワインスタンド ルナデンの場合はカテゴリに「バー」しか登録がなかったため、「ワインバー」や「ワイン専門店」を追加しました。
※カテゴリ登録は、Google側が用意しているカテゴリから選ぶことになるため、なんでも自由に登録できるわけではありません。
Googleマイビジネスでは、一般のお客様がクチコミを自由に投稿しています。中にはクチコミのコメントそのものはなく、星の評価をつけただけという場合もあります。
こういったクチコミや星だけの評価に対しても、過去からさかのぼってすべてのクチコミに返信していただきました。
※ここでのポイントはすべて返信するということ。一般の方は他者のクチコミだけでなく、オーナー側の対応も見ています。こちらのGoogleマイビジネスのクチコミ返信方法についてもご参考にしてください。
ワインスタンド ルナデンの場合は毎日仕入れるワインが違うため、1日に1回だけ、Googleマイビジネスのアプリからその日のワインの写真をほぼ毎日アップロードしていただきました。
ワインバーなので、ワインの写真だけをアップロードしていればいいのか? というと実はそうではありません。
Googleが推奨している写真があります。
推奨写真(外観・内観・商品写真・スタッフの写真・サービスの内容を表す写真)などを各種3枚以上登録しました。
(Google推奨の写真について、詳しくはこちら)
Googleマイビジネスでは、通常の営業時間の他に、祝日など「特別営業時間」を設定することができます。この設定をこまめに実施しました。
もし特別営業時間が設定されていないと、以下のような表記になります。
この場合営業していないと勘違いされる方も出てくるため、以下の手順で正確に登録することが重要です。
Googleマイビジネスにはオーナー自身がトピックスやイベントを発信できる「投稿」という機能があります。
この機能を使って各種イベントを宣伝しました。
上記のように7つの対策を実施したところ、今まで「郡山 ワイン」などで検索しても出てこなかった「ワインスタンド ルナデン」は、検索ですぐに表示されるようになり、1ヶ月半後の数値は以下のように変化しました。
昨年と比較し、検索数は3.7倍、Googleマイビジネスの閲覧数は4.7倍、Webサイトへのアクセス数(今回の場合はInstagram)は1.3倍、ルートの照会数は約2倍、Googleマイビジネス経由の通話数は2.5倍です。
結果的に、短期間で成果が出てしまいました。
実際に対策後、営業時間に店舗にお伺いしてみると毎回満席の場合が多く、店内に入れない状態に。
オーナーにお話を伺うと「こんなにすぐに反響があるのはすごいですね!」とおっしゃっていました。
※ただし、良くも悪くも「隠れた」名店ではなくなってしまったという寂しさがあったのもまた事実です(笑)
今回ご紹介したGoogleマイビジネスの対策を「Google Maps最適化/MEO対策」という言葉で、ガイドラインに違反する対策を行っている悪質な業者が存在します。(2019年現在)
一例を挙げると「居酒屋ハタフル」という飲食店があった場合に、店名を「居酒屋ハタフル|郡山でおすすめ居酒屋・人気宴会・おしゃれ個室」と登録するようなケースです。
このように、店名とは無関係なキーワードを入れて登録することは、Googleマイビジネスのガイドライン違反になります。
他にも、Googleマップでの3位以内の掲載順位保証や、業者のクチコミ斡旋などを推奨する業者は、あやしい対策を実施し、業者だけでなく店舗側もペナルティを受ける場合がありますのでお気をつけください! 最悪の場合は、店舗の情報が削除されるおそれもあります。
今回は、飲食店のWeb集客を「Googleマイビジネス」を例にお伝えしました。
特に地方では対策をしていない企業が多いので、今回のように短期間で成果が出る可能性が非常に高いです。
ご紹介した7つの対策はGoogleマイビジネス運営の基本ではりますが、最も重要なことは継続することです。
特に3の口コミ返信や4の画像投稿はインターネットを会した顧客対応であり、お店からの情報発信です。
これらを蔑ろにしてしまえば実際の店舗でも大きな機会損失になるはず。だからこそ定期的にGoogleマイビジネスを更新し続けることでお客様とのコミュニケーションを図り、選んでもらえるお店を目指しましょう!
とはいえ……、飲食店のオーナーは忙しい方が多いですよね。そんな忙しいオーナー様をサポートするプランも弊社にはございます。
もしお困りの方がいらっしゃいましたら、以下よりお気軽にご相談ください。
MAIL MAGAZINE
週一回など、集客アップやお問合せ増加のホームページ運用ノウハウを配信中!