Googleマイビジネス
コロナ禍でも成果を上げたGoogleマイビジネスの施策6選
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弊社では、昨年夏よりGoogleマイビジネスのサポート事業を行っています。
今年、新型コロナウイルス感染症によって飲食業・観光業などの事業活動に多大な影響が出てきた4月、弊社でも何かお役に立てることはないかと考え、4月中旬から6月末までの最大約3か月間、無償でGoogleマイビジネスの管理を代行するキャンペーンを行いました。
期間中は、飲食店、旅館、パーソナルトレーニングジム、コワーキングスペース、美容室、交通関係など、さまざまな業界の9社・計17店舗様をサポートさせていただきました。
結論としてお伝えしたいのは「Googleマイビジネスは、もれなく設定して更新を続ければ成果が上がるので、ぜひ活用していただきたい」ということです。
この記事では、今回の無償サポートの結果と、Googleマイビジネス上で効果のあった施策を生データで発表します。
「今年4~6月のデータだとコロナのあおりで最低限に落ちたところからの比較だから、代行で数値が上がるのは当然では?」というご意見もあるかと思います。
そこで、コロナ前の2019年7月からサポート期間満了の今年6月まで、1年分のデータで実績を公開させていただきます。
結論からお伝えすると、今回サポートさせていただいた店舗のほとんどで、Googleマイビジネスで取得できるデータの多くでコロナ前に匹敵か過去最高の数値を更新することができました!
業種によっては季節要因も大きく関わってくるので、6月の数字が直近1年の最大値に匹敵というのは、コロナの影響があることを考慮してもかなり良い結果を出せたと思います。
無償サポートは、以下の目的で行いました。
各店舗のビジネス情報を拝見すると「店舗紹介文」が未登録だったり、説明が不十分だったりと、お店の魅力や特徴が伝わっていないところが多くありました。また、せっかく「投稿」機能があるのに活用していないところ、ランチやデリバリーに対応しているのがわからないところ、クチコミに返信を行っていないところもありました。
そこで今回は、Googleマイビジネスの管理代行でできる施策に集中し、店舗紹介文を充実させ、設定できる項目を網羅するなど、一人でも多くのお客様に見ていただけるよう対策を行いました。
(具体的な施策の内容は、A店の施策内容をご確認ください)
以下、飲食店5店舗のデータの結果を見てみましょう。
内訳は東京の店舗が4件、福島県内の店舗が1件、すべて居酒屋さんで、お料理や特徴の異なる店舗を選びました。
特に大きく伸びたのは「検索での表示回数」と「間接検索の数」でした。
伸びた理由は、店舗紹介文の登録、営業時間や定休日はもちろんサービス内容の設定・登録、写真の追加や投稿を行うといった基本的な施策の充実によって、お店を探すユーザーの検索結果に挙がる機会が増えたからだと考えられます。
特に「水色」線の飲食店さん(A店とします)は、すでに自店でGoogleマイビジネスをかなり活用しておられ、2~3日おきに投稿もしていらっしゃいました。弊社で管理を代行しても新たな施策の余地があまりなく、大きな成果は上げられないかもしれないと思っていた店舗でしたので、検索での表示回数が昨年平均の2倍以上という結果が出たのはサポートとして大変嬉しかったです。
また、移動自粛で人出が極端に少ない時期だったにもかかわらず、「電話の本数」が増えた店舗が多かったのも嬉しいところです。
では、A店のデータを詳しく見てみましょう。
特にGoogle検索での表示回数(薄いオレンジ)は、コロナ前の数字の約3倍に大きく伸び、過去最高となりました。
間接検索の数は、サポート期間終了の6月末時点で、2019年12月のピーク時に匹敵する数字にまで戻りました。
ブランド名検索(グリーン)は、数は少ないですが、4月の時点で過去の数値を超え、最大時の5月には約2.5倍になりました。その後も伸びています。
同期間に東京都内での「居酒屋」というキーワードの検索動向をGoogleトレンドで調べ、一般的な居酒屋の検索動向と、A店の検索動向とを比較してみました。最大値だった12月を基準にした増減率です。
ざっくりとした比較ではありますが、A店の検索数の復活は早かったといえるのではないでしょうか。
登録したウェブサイト(公式サイト)へのリンクは、サポート翌月の5月には過去最高を記録し、その後も伸びています。
A店では4月の中旬から始めたランチのデリバリーについて、ほぼ毎日「投稿」しておられましたが、4月のサポート開始時点では「デリバリー」や「宅配」の検索キーワードは上位10位には入っていませんでした。しかし、約2か月の対策により「宅配」のキーワードが検索2位に入ってくるようになりました。
先ほど書いたように、A店ではすでに自店でGoogleマイビジネスを活用しておられたので、弊社ではブラッシュアップと追加登録、新機能への対応がメインになりました。
新型コロナの影響が続く中でも検索のリスティングや間接検索の数字が伸びた理由を、行った施策を元に考えてみました。
当初、簡単な文章しか入っていなかった店舗説明文を、それぞれのお店の特長や魅力が最大限伝わるようリライトして登録し直しました。
どんなお店なのか、ウリは何なのか、最寄り駅からのアクセス、キャッシュレス決済対応店はその内容、駐車場について、お店によってはランチやデリバリーの紹介も入れました。今ならGo To Eat の対象店舗はそれを書いておくのもいいでしょう。
情報が充実することによって、検索順位の改善や、関連する多様なキーワードでの間接検索で候補に挙がる頻度が上がったのだろうと考えています。
※Googleマイビジネス上で店舗説明文をしっかり書けばあとは大丈夫というものではなく、飲食店ならその他のグルメサイトや、自社サイトとの情報統一などが必要になってきます。
ちなみに弊社では、検索順位はあまり考えていません。順位の上下よりも、検索された数や、ご来店につながるアクション数(電話の本数、ルートの検索など)を重視しています。
飲食店にはさまざまな設定項目がありますが、営業時間や定休日は基本として、使えるクレジットカードやサービス内容などの「属性」、テイクアウトやデリバリーなどコロナ関連で増えた「サービスオプション」項目、テイクアウトとデリバリーの対応時間など、設定できる項目はすべて設定を行いました。
これらの設定項目は業種によって異なるのと、Googleによる追加や変更が行われることも多いので、ときどき確認しておきましょう。特にコロナ関連の追加は多く、先日は健康・安心に関する設定項目が増えました。
お客様にとっての「良い写真」とは、店内や商品がよくわかる写真、お店を利用するときのことをイメージできるような写真だといえます。そのようなきちんと撮った写真を登録・追加し、カバー写真に設定。
カバー写真に設定するとGoogleマイビジネスの一番目立つところに表示されやすい傾向がある(「出てきやすい」というだけで、指定はできません)ので、良い写真を登録しておくことは非常に大事です。
店内写真は特に閲覧数が多いです。初めてのお客様にとって店内が確認できることは安心につながり、選ばれる理由になりえます。
これは無償サポート期間が過ぎてからの事例ですが、あるスポーツジムで、これまでほとんど写真がなかった店舗にトレーニング風景(モデルさんとトレーナーの方がマシントレーニングを行っている場面)の写真を追加したところ、間接検索の数が驚くほど伸びました。
これは、ローカル検索のリストに出てきたときに一覧の中から選ばれる写真であったということだと思います。
メインのカテゴリーとサブカテゴリーに、何を選ぶかは非常に重要です。
ある店舗では、メインカテゴリーとサブカテゴリーを入れ替えたところ、関連する2つのキーワードでの検索順位が完全に入れ替わりました。また、サブカテゴリーを追加することでこれまで検索されなかったキーワードで検索されるようになるなど、カテゴリーの選択は大きな影響があります。
ただ、関連しそうだからと闇雲にサブカテゴリーを多数登録するのは逆効果です。自店のビジネスに合った、数個のサブカテゴリーにとどめておくべきです。
カテゴリーは、あらかじめ用意された項目からしか選ぶことができないので、業種によってはぴったりしたものがない場合もあるかもしれません。後日設定できるカテゴリーが増えていたりしますので、ときどき確認してみてください。
継続して新しい情報を発信し、いつでもビジネス情報が最新で正しい情報に保たれているのは非常に大切です。
定期的な更新の方法には「投稿」や「写真の追加」があります。投稿の中でも特に「COVID-19関連」の投稿は、通所の投稿とは異なる目立つ位置に表示されることもあり通常の投稿の倍以上表示されます。ここでしっかり自店の対策をアピールしたいところです。
また、営業日の確認・更新も大切です。祝日の営業については、休みの場合も通常営業の場合もしっかり設定しておかないと「通常の営業時間と異なる可能性があります」と表示されてしまいます。これでは営業していたとしてもお客様に避けられてしまうので、忘れずに設定してください。
Googleマップで見つけたお店に行ってみたら「営業中」と書いてあったのに休みだった、こんな経験があると二度目のご来店はかなり難しいでしょう。
クチコミの返信は大切です。お店に行こうか検討している新規のお客様は、クチコミとその返信をよく読んでいます。
クチコミの重要性と、返信のしかたについては、前に書いたこちらのブログ(全公開 Googleマイビジネスのクチコミ返信マニュアル【返信例文付き】)をぜひご覧ください!
これまで延べ140件以上のサポートをさせていただいていますが、これらの施策をきちんと行えば、ほとんどの店舗でGoogleマイビジネスにおいて結果が出ます(弊社では数字の伸びなかった店舗はありません)。
SNSも含めてこのような情報発信や更新を行うのは本当に大変ですし、普段の仕事に加えてとなると、人手が割けない事情もよくわかります。
しかし、お店を探すユーザーに向けて効果的に自店を紹介しようとしたときに、月間約4,700万人が利用するGoogleマップ上でアピールできるGoogleマイビジネスを活用することは、最も効果的な手段のひとつです。
お店を探すユーザーの約半数が、Google検索ではなくGoogleマップを使っています。また、スマホでローカル検索を行うユーザーの50%は、その日のうちにお店に来店するというデータもあります。
今回取り上げた5店舗では、6月でも16~52件の電話がGoogleマイビジネス経由で入ってきています。電話いただいた方の中から半分が来店されたとすれば、いくらの売上になるでしょうか。
つまり、やらない理由がない!! のです。
まだGoogleマイビジネスを管理されていないところは、ぜひGoogleマイビジネスを活用し、事業にお役立てください!
Googleマイビジネスのサポートについては、こちらまでお気軽にお問い合わせください。
編集とマーケティングに携わっている、長谷川翔一さんのnote「これからのGoogleマイビジネスの話をしよう」の第13回で取材していただいた記事が公開されました!
長谷川さん、ありがとうございました。
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